緩衝材とは?その種類と役割をご紹介 | パッケージNow!

緩衝材とは?その種類と役割をご紹介

緩衝材とは?その種類と役割をご紹介 | 箱の知識(印刷、加工など)

ECサイトでの通販やフリマサイト、ネットオークションにおける個人間の取引などが一般的になった昨今では『緩衝材』がとても身近な存在になりました。

以前は大型のホームセンターに行かないと手に入らないケースも珍しくありませんでしたが、今は100円ショップでも発送サイズに合わせて作られているほど、定番化している商品です。ご自身で購入された経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

一方で、何となく実物はイメージ出来ていても、欲しい種類の名称が分からなかったり、本来の用途がピンと来ていない緩衝材もあるのではないでしょうか。
名称が分からないと購入するにも困ってしまいますし、包みたい商品にあまり向いていない緩衝材を選んでしまう可能性もあるかも知れません。

そこで今回は皆さんに緩衝材について知っていただくため、それぞれの緩衝材がどのような名称で、どんな機能を持っているかをご紹介いたします!

緩衝材とは?

まず、そもそもとしての緩衝材の役割を確認してみましょう。緩衝材とは大切な商品が配送中の振動や衝撃などで破損しないよう、保護する役割を担っています。

商品をぐるりと包み込んだり、梱包したダンボール箱と商品の間の隙間を埋める形で利用するものだったり、色々な種類が存在しているのですが、適切に活用出来ていないとかえって破損のリスクが高まってしまう可能性も……。

そうならないために、緩衝材は種類毎に様々な特長を持っているのです。商品の種類や目的によっても使用する緩衝材は異なってくると考えればよいでしょう。

次から、いくつかの種類の緩衝材をピックアップしてご説明いたしますので、それぞれにの利用シーンに適した活用方法をご確認ください。

商品を守る!緩衝材のご紹介
商品を守る!緩衝材その1「気泡緩衝材(プチプチ・エアーキャップ)」

『緩衝材と言えばコレ!』とも言うべき、代表的な定番の緩衝材です。気泡緩衝材・プチプチ・エアーキャップ……と色々な呼び方をされますが、メーカーによって製品名が異なるためで、基本的にはすべて同じタイプの緩衝材を指すと考えて差支えありません。

主にポリエチレンで作られていて、その中にある空気の入った凸部(気泡)の丸い粒々がシートいっぱいに詰まっている形状は誰しも見たことがあるものでしょう。この空気の入った気泡がクッション性を発揮する方式で、ポリエチレンの厚さによって強度に変化が生まれ、強度でも梱包方法・商品の適否があるのです。

強度が低ければ、軽いものの梱包の緩衝材に。中くらいの強度だと機械部品の保護に利用されるケースが多いです。強度が高くなると、衝撃に弱い機械製品・家電や美術品の保護に使われます。シートが軟らかく比較的複雑な形状の商品も包めるため、非常に多岐に渡って活躍しています。シートの透明性が高いことで中身が見やすい・確認しやすい点も重要な要素と言えるでしょう。

また、気泡の粒の大きさでも適した用途は変わり、大粒になればなるほど小さい商品の緩衝材としては不向きです。保護する対象の商品によって気泡の大きさや強度を変えることで安全性が高まることを覚えておくとよいでしょう。

商品を守る!緩衝材その2「クラフト紙・更紙(ボーガスペーパー)」

包装紙としてお馴染みのクラフト紙は、商品の梱包のシーンで活躍。茶色い紙袋の紙としても多く活用されているものです。別名『ボーガスペーパー』とも呼ばれる更紙は、新聞や雑誌に使われる再生用紙で、くしゃくしゃと詰め込んでスペースを埋める緩衝材として重宝されています。

性質上、製品に合わせて必要な大きさにちぎったり詰め込む量を調整できるため、かなり融通の利くのが大きな特長と言えるでしょう。

また、くしゃくしゃにする前は、薄い紙なので保管場所のスペースもほとんど必要ありません。

加えて、資源ゴミや燃えるゴミとして扱うことが出来るので、廃棄がしやすく再生もしやすいことから環境に優しく、他の緩衝材と比較するとコストもかからないのもアドバンテージです。一方で、紙であるために湿気に弱いことは弱点と言えますので、使用シーンを選ぶ必要があります。

商品を守る!緩衝材その3「エアー緩衝材・空気緩衝材」

材料は気泡緩衝材(プチプチ・エアーキャップ)と同じ、ポリエチレンが主となる空気が入った緩衝材です。多くの通販サイトで使用されているため、目にする機会も多いかも知れません。

枕のような形状のピロータイプだったり、均等な厚みのチューブが並んだタイプ、大きな粒が並んでいるバブルタイプ等、使用方法に応じた種類があります。箱の中のスペースを埋めて衝撃を吸収することも目的に使われますし、商品に巻いて使うケースも多く見られる活用方法と言えるでしょう。

気泡緩衝材に比べて簡単に空気を抜いて圧縮出来ることと、分別が容易な点も特長です。時間が経つと空気が抜けてしまい、クッション効果が薄れますので再利用のための長期保管には不向きです。

商品を守る!緩衝材その4「ミラーマット・ポリエチレンシート」

発泡ポリエチレンをシート状になるよう薄く加工した緩衝性の高いものです。ポリエチレンに混ぜたガスに圧をかけて、ガスを発泡させて作られます。メーカーによって呼称は異なり、商品名(ミラマット等)で呼ばれているケースも少なくありません。

シートが全体的に均一な厚みであることと、薄型で柔軟性があるため精密機器の梱包だけではなく、取っ手の付いたコップのように複雑な形状の割れ物といった商品の保護に適しています。

断熱材や保温材としても使われているほどの高い断熱性と保温性を有すことに加えて、耐油性もあることから建築資材や農業の分野でも活躍中です。

また、色味が白色かつ若干ツヤ感のある素材で高級感を演出する効果も期待できるため、ギフト用途にも◎。

デメリットを挙げるとすれば高機能であるが故に、その分他の種類の緩衝材よりもコストが高くなってしまう点でしょうか。

しっかり守る!『緩衝材』あれこれ。のまとめ

ご紹介した通り、一口に緩衝材と言ってもたくさんの種類があり、その特長も様々ですので、商品に適した特性を持つ緩衝材の活用が望まれます。商品を梱包される際に悩んでしまわないよう、送りたい商品のサイズ、重さ、材質等に合わせて選ぶこと、商品を直接包むの箱との隙間を埋めていくのか等も検討が必要になります。

なお、1種類の緩衝材にこだわる必要はなく、各々の特長を活かして複数の緩衝材を組み合わせて活用することも考えられます。例えば、小型で衝撃に弱い電化製品を梱包するなら、気泡緩衝材で包んでから箱の隙間を紙の緩衝材などで埋める方法が考えられるでしょう。

それぞれの特長や梱包コスト等のバランスを考えて、適切な緩衝材を選びたいところです。

お客様の大切な商品ですから、適切な緩衝材を選んで無事に届けたい気持ちはメーカーの方も販売店の方も同じようにお持ちかと思います。なかなか適した緩衝材が見つからないような特殊な形状の商品でも、既製品のご紹介だけではなく、オーダーメイドも出来ますので、ご希望の商品に合わせて製作をご検討される場合も気兼ねなくご相談ください。

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