表示マークのあれこれ、調べてみました | パッケージNow!

表示マークのあれこれ、調べてみました

表示マークのあれこれ、調べてみました | リサイクル・リユース

商品のパッケージには、文字やキャラクターなど訴求したい内容が表示されています。その中で消費者が認識できるようにつけられているのが『表示マーク』であり、パッケージに欠かせない要素のひとつです。
現在は社会的な注目の高まりもあって、環境に関する表示を意識されることが多いかも知れません。しかしそれ以外にもたくさんの『表示マーク』が存在しています。

今回は、様々な種類がある『表示マーク』についてご紹介いたしますので、パッケージ製作でのご活用にお役立てください。

環境に関連した表示マーク

『表示マーク』については、表示が義務付けられているものと許可制で管理されているものを分けて考えなければなりません。それぞれ表示のうち、環境に関連したマークを見ていきましょう。

表示が義務付けられている『リサイクル識別表示マーク』

法的に表示義務がある代表例は『リサイクル識別表示マーク』です。『リサイクル識別表示マーク』は『資源の有効な利用の促進に関する法律』に基づいて付けるマークで、ゴミを出すときの分別を容易にし、分別収集を促進することが目的とされています。
また、表示義務はないものの、関係業界団体が自主的にマークを採用し、表示が推奨されているケースもあります。飲料・酒類用紙パック(アルミ不使用)と、段ボール製容器包装もその代表例です。

これらの『表示マーク』の詳細は以下の記事をご参照ください。

ブログ記事リンク:こんなにある!表示が義務付けられているマーク ご紹介します

使用に条件があるパッケージ関連の『表示マーク』

次に使用にあたって条件を満たしたり、許可を得なければならないマークです。

再生紙使用(R)マーク 3R活動推進フォーラムが定めた古紙配合率を表すマークです。白色度(紙の白さの度合)の表示も推奨されています。

参照:3R活動推進フォーラム

エコマーク 日本環境協会 エコマーク事務局が認定。ライフサイクル全体を考慮して環境保全に資する商品を認定し、表示します。

参照:エコマーク事務局

FSC認証制度(森林認証制度) 適切な森林管理を証明する『森林管理の認証』と森林管理の認証を受けた森林からの木材であることを認証する『加工・流通過程の管理の認証』の2つの認定マークがあります。詳しくは以下の記事をご参照ください。

ブログ記事リンク:
『FSC認証』で出来ること。その意味と必要性

植物油インキマーク 植物油インクの定義と使用基準を定め、印刷物へマークを表示。印刷インキ工業連合会による制度です。

参照:印刷インキ工業連合会

バタフライロゴ 日本水なし印刷協会が環境配慮がされたオフセット印刷方式を使用していることを認定するマークです。

参照:日本水なし印刷協会

環境保護印刷認定制度 E3PA(環境保護印刷推進協議会)が定めた認証ステータスに準じて製作された「オフセット印刷物」と「オフセット輪転印刷」にマークを表示します。

参照:環境保護印刷推進協議会

グリーンプリンティング認定制度 環境に配慮した資材と工場で製造された印刷製品を認定する制度により環境ラベルを表示します。

参照:日本印刷産業連合会

カーボンフットプリントマーク 商品やサービスのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの量をCO2に換算して、表示するものです。

参照:産業環境管理協会

企業オリジナルのSDGsや3Rに関連した『表示マーク』

表示義務や許可制とは異なりますが、消費者の「できるだけ環境に優しい商品を購入したい」というニーズに応える形で、独自の環境マークを表示する企業も増えてきました。


ほっとするエコ
AGFグループは『ほっとするエコ』マークを表示して、環境への取組みの内容が分かるようにしています。包装材料に植物性プラスチックを使用している商品には『植物性プラでエコ』マーク、再生プラスチックを使用している商品は『再生プラでエコ』マークなど環境配慮の内容により310品目に表示されているそうです。

参照:味の素AGF株式会社

コープサステナブル共通ロゴマーク コープSDGs行動宣言を採択した日本生協連もサステナブルな商品を分かりやすくするため、共通のロゴマークを包装に表示しています。

参照:日本生活共同組合連合会


味なエコマーク
キッチンで使用する商品の容器包装の環境配慮に取組む味の素も味の素らしい気の利いた環境に優しい製品に『味なエコ』マークを表示しています。「パッケージに再生紙を使用」「加熱のいらない自然解凍食品」など順次環境配慮の内容や表示商品も拡大しているそうです。

参照:味の素株式会社

食品に表示される様々な『表示マーク』

商品パッケージには環境関連以外の『表示マーク』も。特に食品の場合、容器や包装に表示されているマークは、包装に関するものだけではなく、その食品の品質や特長が表示されていることがあります。

特定用途食品マーク

特別用途食品(特定保健用食品を除く)は、乳児の発育や、妊産婦、授乳婦、えん下困難者、病者などの健康の保持・回復などに適するという特別の用途について、国から表示が許可された食品についています。

参照:消費者庁


特定保健用食品の許可証票マーク

特定保健用食品は、身体の生理学的機能などに影響を与える保健効能成分を含み、特定保健の目的が期待できる旨の表示です。表示にあたっては食品ごとに食品の有効性や安全性について国の審査を受け、許可を得なければなりません。

参照:消費者庁

総合衛生管理(HACCP)
厚生労働大臣承認マーク

厚生労働大臣に承認された『総合衛生管理過程(HACCPシステム)』にて衛生管理が行われている工場等で製造された食品につけられます。

参照:厚生労働省

JASマーク

JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)に基づき、農林水産大臣が定めた、品位・成分・性能等のJAS規格に適合している食品に表示されます。

参照:一般社団法人 日本農林規格協会

『表示マーク』を知り、パッケージデザインに活かす

多様な種類が存在している『表示マーク』。その誕生には必ず理由があるものです。役割を持って登場したマークの認知度が向上していくに連れ、数多くの商品にマークが表示されるようになります。
昨今で言えば、環境やSDGsに関連したマークに注目が集まっていますが、同様に社会的な関心の高まりによって特定のカテゴリの他の『表示マーク』も商品選択の重要なファクターになるかも知れません。メーカーやパッケージデザインをされる方は自社商品に関連する様々な『表示マーク』について広く知っておく必要があるでしょう。

また、パッケージに表示されるマークにおいては『リサイクル識別表示マーク』のように必ず表示しなければならないマークと『FSC認証』のように、他の商品と一線を画す表示マークがあることの認識が重要です。それらをしっかりと把握して活用すれば、自社商品の優位性を訴求する効果も期待できるのではないでしょうか。

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