化粧品の箱はどう作る?紙パッケージの基礎と失敗しない印刷ポイント

化粧品の箱はどう作る?紙パッケージの基礎と失敗しない印刷ポイント

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化粧品パッケージに紙箱が選ばれる理由

化粧品のパッケージには、プラスチックケースやなどさまざまな素材がありますが、外箱として最も多く使われているのが紙パッケージです。

その理由は大きく3つあります。

まず1つ目はデザイン自由度の高さ。
紙は印刷適性が高く、写真表現から繊細なグラデーションまで再現可能です。
ブランドイメージに合わせた色表現や質感づくりがしやすく、高級感・ナチュラル感・かわいさなど幅広い演出ができます。

2つ目はコストと生産性のバランスです。
金型代が比較的安く、小ロットにも対応しやすいため、新商品やテスト販売にも向いています。
仕様変更もしやすく、マーケティング施策と連動した展開が可能です。

3つ目は環境対応のしやすさ。
近年はFSC認証紙や再生紙など、環境配慮型素材を選択するメーカーが増えています。
紙はリサイクル性が高く、SDGsを意識したブランド設計とも相性が良い素材です。

このように、紙パッケージは「見た目」「コスト」「環境」の3点をバランス良く満たせるため、化粧品業界で標準的に採用されています。

化粧品向け紙パッケージの主な箱形状と特徴

2つの箱が机の上に置かれている
化粧品の紙箱にはいくつか定番形状があります。用途によって適した箱は異なります。

もっとも一般的なのはキャラメル箱
上下のフタを差し込む構造で、コストが安く量産向き。スキンケアやチューブ商品など幅広く使われています。
ロックを付けたり、ミシン目を付けたりして各社細かい部分で工夫しています。

次に多いのがワンタッチ底箱
底面が自動で組み上がるため、充填作業がスムーズになり、現場の作業効率を高められます。
箱のコストは上がりますが、組み立ての時間を削減することができます。

高価格帯商品では貼箱(はりばこ)も人気
チップボールの芯材に表紙を貼り合わせた構造で、重厚感と高級感を演出できます。
ギフト用や限定商品によく使われます。
表紙は様々な種類がありブランドや商品イメージに合わせて選ぶことができます。

箱形状は見た目だけでなく、
・充填ライン
・輸送効率
・破損リスク
にも影響するため、初期設計が非常に重要です。

関連ブログ:知っておきたい『箱の種類(形式)』(1)【A式】【B式】キャラメル箱、ワンタッチ底、地獄底
      知っておきたい『箱の種類(形式)』(2)【C式】【N式】【PoppyBox】

化粧品箱に使われる紙素材の種類と選び方

色々な種類の紙を選ぶ様子
紙素材選びは、パッケージ品質を大きく左右します。
代表的なのは以下の3種類です。

▪白板紙

白板紙と表層をパルプ覆う白い板紙で古紙が含まれていたり、表面に印刷しやすいように塗工されたりしています。
例えば、
コートボールは表が白で裏がねずみ色のコスト重視の材質でできるだけコストを抑えたいときに選ばれています。
カードBは表裏両方とも白色に見えますが、真ん中にねずみ色の古紙がサンドされている紙で
コストは抑えつつ、裏面も白色になるのでコートボールよりも清潔感や高級感があります。
パルプ100%の紙もあり、古紙が入った紙より真っ白で印刷がより綺麗に表現できます。
また古紙が入っていないので紙の密度が高くコシがあり、罫線(折り線)が綺麗に出るなどのメリットもあります。

関連ブログ:紙器で使う「板紙」とは?その種類と用途について

▪特殊紙

特殊紙はその種類によって様々な加工が施されているのが大きな特徴です。
紙に色が付いていたり、表面にテクスチャー(手触り)があったり、エンボスが施されているなど
種類によっては印刷適性の有無があり事前に確認しておく必要があります。
印刷ができない場合でも箔押しなどで文字を入れることもできます。

関連ブログ:「特殊紙」とは?印刷用紙いろいろ。

▪FSC認証紙

FSC認証とは、持続可能な森林管理を促進するための国際的な認証制度です。
違法伐採などが行われないように、管理された森林から生産された製品に与えられるマークです。
FSC認証を取得した紙を使用することでパッケージにこのマークを入れることが可能となります。
SDGsや環境意識の高まりとともに認知度が拡大しており、年々普及率が高まっています。

関連ブログ:『FSC認証』で出来ること。その意味と必要性

紙は見た目や質感だけで選ぶのではなく、商品やブランドのイメージに合わせて選ぶことが大切です。

印刷や加工の違い

印刷機のインクカートリッジが見える

▪オフセット印刷

紙パッケージの印刷で主流なのがオフセット印刷で、細かい文字が鮮明に印刷できたり、グラデーションも綺麗に印刷でき、
大量生産に適した印刷方式で経済ロットは1,000枚くらいからです。
ブランドカラーに指定が場合は特色を選ぶ必要があり、DICやPANTONEなども印刷が可能です。

関連ブログ:「オンデマンド」?「オフセット」?箱の「印刷方法」のメリット・デメリットを解説

▪オンデマンド印刷

近年は小ロット多品種の時代と言われており、オンデマンド印刷で紙パッケージを作ることも増えています。
紙の最大サイズに制限があったり、細かい表現はオフセットより苦手ですが、小ロットに適した印刷です。
色の精度はオフセットより劣り、特色の指定もできないため、それを理解した上で選ぶ必要があります。

関連ブログ:「オンデマンド」?「オフセット」?箱の「印刷方法」のメリット・デメリットを解説

▪表面加工

表面加工の役割は印刷面を保護することで耐摩耗性を高めます。種類によっては付加価値を高めることもできます。
一般的に多く使用されるのはニス・マットニスで印刷と一緒に加工することも可能です。
他にはツヤが出せるプレス加工や表面にPPを貼るグロスPPやマットPPがあります。

関連ブログ:プレスコートやニス加工・・・箱の『表面加工』とは?その種類と特徴

▪箔押し

箔押しは箔のロールを熱や金型を利用して紙に転写させる加工で、金色や銀色が多く選ばれています。
印刷とはことなり紙自体が凹むので手触りの変化を起こすこともできます。
高級感を出したいときや印刷ではなくシンプルに仕上げたいときに使われる加工です。

関連ブログ:高級感や差別化を演出!箱の「箔押し」加工。その方法と注意点

まとめ

化粧品の紙パッケージは、単なる「箱」ではなく、ブランド価値を伝える重要なマーケティングツールです。

箱形状、紙素材、印刷方法、それぞれが仕上がりとコストに直結します。

特に化粧品の場合は、デザイン性だけでなく強度や作業性、流通まで含めた設計が欠かせません。

失敗しないためには、早い段階で仕様を整理し、実績のあるパッケージ会社と一緒に進めることが成功への近道です。

これから化粧品パッケージを検討される方は、ぜひ「紙」「構造」「印刷」の3点セットで考えてみてください。

ご不明な点があれば、『パッケージNow!』へお気軽にお問い合わせください。

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