袋の種類いろいろ!フィルムパッケージの形状と特徴(前編)
紙を作ることを『製紙』と表現するように、袋を作ることを『製袋(せいたい)』と呼びます。
あまり耳慣れない言葉だと感じられる方が多いかも知れません。
『製袋』は、紙やフィルムを加工して様々な袋状に作り上げる工程です。パッケージだけではなく、封筒も同様に作られます。
用途によってサイズや形態も異なりますので、今回の記事では袋の製作をご検討なさっている方が困惑されないよう、数ある袋の種類と特徴についてお伝えいたします。
たくさんの種類があるため、前・後編に分けてご紹介いたします!
袋の種類いろいろ!形状と特徴!……「二方袋」
『二方袋(にほうたい)』は、紙やフィルムを半分に折り、折った部分を底部にして両側をシールで閉じた袋です。
小さいサイズの袋がほとんどで、調味料の袋や個包装のお菓子など比較的簡易な包装に用いられます。
別名「かます貼」とも呼ばれるのですが、これは農作業などで使用されていた「叺(かます)」の形状に由来しています。わらむしろを二つ折りにして、両側を縄で縫い閉じ、輪を底部にすることで袋状に作られていました。
袋の種類いろいろ!形状と特徴!……「三方袋」
2枚のフィルムを貼り合わせて、底部と左右両側面の三方を閉じた形状の袋を『三方袋(さんほうたい/さんぽうたい)』と言います。
三方が閉じてあることで外観の印象も良く、密封性が高い『三方袋』は使い勝手に優れ、レトルト食品・電子部品など多岐に渡って活用されています。
上部にチャックテープを取り付けることで再封できるようにした『三方チャック袋』や、下部に底を設けて自立させられる『三方スタンド袋』も様々な場面で活躍しています。
「三方袋」の形状の製作事例
『三方袋』で保冷材を製作しました。素材はフィルムです。
従前の商品は無地の袋にラベルを貼る形で製作していたのですが、業務効率改善のために、あらかじめ印刷が入ったフィルムへ変更されました。
ラベルのデザインのデータ化についてもお手伝いさせていただいています。
リンク:パッケージNow! Home > 商品情報 > 保冷剤/三方袋/グラビア印刷/フィルムパッケージ
袋の種類いろいろ!形状と特徴!……「合掌袋」
この『合掌袋(がっしょうたい)』は、最も多く活用される形のひとつで、1枚のフィルムを背面と底部で貼り合わせた袋です。手と手を合わせて合掌している様子に似ているため『合掌袋』と呼ばれるようになりました。表面に貼り合わせ部分が見えないので、見た目も◎。
誰しも背面の「背張り」をつまんで開け、お菓子を食べた経験があるのではないでしょうか。用途はお菓子や食品に限られず、衣類や日用雑貨にも広く使われています。
「合掌袋」の形状の製作事例
そんな『合掌袋』で製作したのは、切り干し大根を入れるパッケージです。前述した通り、素材は1枚のフィルムとなっており、背中と底で貼り合わせる形で作られています。
リンク:パッケージNow! Home > 商品情報 > 食品/合掌袋/油性グラビア印刷/フィルムパッケージ
袋の種類いろいろ!形状と特徴!(前編) のまとめ
「前編」として今回は『二方袋』『三方袋』『合掌袋』の3種類をご紹介いたしました。
袋だけでもこれだけの種類・形状があり、用途に応じた使い分けがなされています。自社製品のパッケージなどで、袋の製作をご検討されている場合は、用途や内容を製作会社にお伝えいただき、最適な袋を選定していくのが良いでしょう。
お好みのサイズ、デザイン、カラーと組み合わせ、ぜひ貴社オリジナルのパッケージをご製作ください。当ブログがパッケージ製作の一助になれば幸いです!
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