耐水・耐油・・・食品対応の紙って?オリジナル箱制作の素材選び

耐水・耐油・・・食品対応の紙って?用途に合った素材を選ぼう!オリジナル箱制作

耐水・耐油・・・食品対応の紙って?用途に合った素材を選ぼう!オリジナル箱制作 | 箱の知識(印刷、加工など)
ファーストフードやコンビニのホットスナックでは特に馴染みの深い食品用の紙容器。
コロナの影響で中食が増えたことで飲食店での活用も多くなりました。
テイクアウトはこの数年ですっかり定番化したため、オリジナルのテイクアウト容器の製作をご検討されている店舗様もあるのではないでしょうか。
 
食品用の紙容器はお店の雰囲気を反映したり、コンセプトカラーを使用したりデザイン面での検討事項が多いように感じられますが……。
使用する『素材』も重要です。
 
食品に用いる紙容器には一般的な印刷用紙や色紙とは異なる、食品・食材に触れる前提で作られた『食材紙』と言う素材が使われます。
 
食品対応の素材、食材紙とは
 
そもそも『食材紙』とはどのような紙を指すのでしょうか。安心・安全はもちろん、食材によって『耐水・耐油性』や『吸水・吸油性』、あるいは『耐熱性』などの特性を持たせている紙容器の紙素材が『食材紙』です。
『食材紙』には、合成樹脂が使用されていたり、耐油剤塗料が塗られていたりすることで、多様な機能が付けられています。
 
それでは、代表的な機能についてご紹介いたします。

食品対応の箱に使われる紙の機能:耐水・耐油性

私たちが日常で印刷やメモに使う紙は水分や油分を吸収しやすいものです。しかし、食品は多くの水分と油分を含んでいるケースがほとんどですので、無加工の紙を使うと、水分や油分が漏れたり、パッケージの破れに繋がってしまいます。
そのため、耐水・耐油性を付与した紙が必要になるのです。例えば、ハンバーガーの包装紙は代表的な例と言えるでしょう。

食品対応の箱に使われる紙の機能:吸水・吸油性

一般的な紙素材が水分と油分を吸収しやすいのは前述の通りですが、その機能を更に強化することで、より水分・油分を吸収出来るようになります。
普通の紙では吸収し切れずにベタついてしまうような、揚げ物の敷き紙などに採用されるものです。

食品対応の箱に使われる紙の機能:耐熱性
また、食材・食品に食材紙を付けたまま調理することも少なくありません。
例えば、オーブンで焼く、蒸し器で蒸す、電子レンジで加熱する場面が考えられます。
機能を持たせていない紙を使ってしまうと変色したり、燃えてしまう可能性があって危険も伴います。
具体的な用途としては、肉まんの台紙などです。
 
機能紙を素材とした食品対応の箱

食品の容器に求められる機能や、その機能についてのご紹介をいたしましたので、ここからは実際の製品を取り上げます。
様々な機能を持つ素材が開発されていますが、事例と共に確認していきましょう。
 
機能紙を素材とした食品対応の箱の事例:エリプラプラス

揚げ物やお菓子など油分を含む食品のテイクアウトパッケージに止まらず、食品廻りでの採用も増えているのが、大王製紙の機能紙『エリプラプラス』。
 

箱だけではなく、フォーク・ナイフ・スプーンのカトラリー類も製作できるので、プラスチックを使わないテイクアアウトサービスが可能です。
エリプラプラスを用いたマドラーは、コーヒーチェーン店での採用事例もあります。

参考文献:大王製紙株式会社「耐水性・耐油性を付与した「エリプラ+(プラス )」を開発」

 
機能紙を素材とした食品対応の箱の事例:エコバリー

  

 
日本製紙の『エコバリー』は、耐水紙・耐熱紙、または複数機能を兼ね備えた耐水耐油耐熱紙と言った素材がラインナップされています。

こちらのカップケーキの箱は、耐油紙仕様のエコバリーを採用したもの。
上段の3個の事例に加え、下段の12個パッケージにたくさんのカップケーキを入れても間仕切りや底部に油が染み出ません。
テイクアウトにもピッタリのパッケージです。

 
 
食品対応の紙を知り、目的に合った箱づくりを!
 
食品に直接触れる箱やパッケージは日常生活で見かける機会の多いものです。
ところが、それらに使われている素材の機能はあまり知られていません。

そんな素材について、今回は事例を交えながらご紹介いたしました。
いずれの食材紙も脱プラに繋がりますし、リサイクルも出来るため、環境に配慮したパッケージ作りに寄与します。
 
ご紹介した通り、紙によって機能は異なるものです。
食品・食材を入れるテイクアウトパッケージなどを企画、製作される皆様は当記事をご参照いただきつつ、用途に合った素材をご選定ください!
 
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