知っておきたい『箱の種類（形式）』（1）【A式】【B式】キャラメル箱、ワンタッチ底、地獄底
プレゼントを贈ったり、自社の商品を企画する際に、オリジナルパッケージを作りたいと思われたことのある方も多いのではないでしょうか。
ひとくちに「パッケージ」といっても、目的に応じてさまざまな種類が存在しています。用途や求める機能によって、最適な箱は違ってきます。せっかく素晴らしいパッケージデザインを作り上げても、底抜けしてしまったり、陳列しにくいパッケージでは魅力を最大限発揮できないかもしれません。
オリジナルパッケージを制作する前には、梱包するものの重さ、紙質などとともに「どんな箱を使うか」も十分検討する必要があります。
そこで今回は、オリジナルパッケージを作るにあたって知っておきたい『箱の種類』をご紹介いたします！
ダンボールの定番！みかん箱でおなじみの【A式】
A式は、最も標準的なダンボール箱で通称「みかん箱」または、「A-1式」と呼ばれています。
引っ越しや商品の輸送など、最も多く流通している標準的な形式で、一般によく使われているタイプのダンボール箱です。
長さ面のフラップ(蓋)を箱中央で突き合わせてテープを貼って封緘します。
紙の無駄が少なく製造工程もシンプルなので、材料コストも製造コストも低く、寸法指定のオーダーメイドであっても抜き型が不要な為、初期コスト不要で製作可能です。(印刷無しの場合)
代表的な用途：商品の外箱、文書保存箱など
組み立てやすい！紙器の定番【B式】
フタや底面が差込み式になっている箱を総称してB式と呼びます。
胴の部分が糊付けによって筒状になっているので、箱を広げてフタや底面を差し込むだけで簡単に組み立てることが出来ます。
通常の段ボール箱よりもスピーディーに組み立てられることから人気がある形式です。
端（サイド）で、のり貼りが必要です。
キャラメル箱
紙器の中で、もっとも利用されるポピュラーな形状。それが「キャラメル箱」です。キャラメルの箱に使われていたことに由来しています。「サック箱」とも呼ばれます。
天面のフタと底面が差込式になっていて、軽量の商品を入れるのに向いているのが大きな特徴。天面、底面ともに開いてしまう構造ですので、重たいものには不向きです。
大量生産に適していてコストも抑えられるので、非常に多くの商品の包装に使用されています。
代表的な用途：
お菓子全般、レトルトカレー、土産、冷凍食品、ギフト
ワンタッチ底
「ワンタッチ底」は、箱を引き起こすと簡単に組みあがることから名付けられました。別名「底貼り箱」とも呼ばれていて、底面の一部が接着処理されています。
箱を広げた時に底が自動的に組みあがる形状で、底面を手作業で組み立てる必要が無く手早く組み立てられるため、生産効率の向上につながります。
天面は差し込み式で、胴部分のサイドに1点と底面の四方のフラップのうち2箇所に糊貼りがあるため、コストが多少高くなってしまうのが欠点といえます。
代表的な用途：
化粧品、飲料（お酒）、比較的重い雑貨全般
地獄底
接着剤をつかわず、底面の四方を組み合わせて底が抜けにくくしたパッケージを「地獄底」といいます。「アメリカンロック」「アメリカ底」「底組み箱」とも呼ばれたりもします。
フタが差し込み式で、底面は四方のフラップを組み立てて形成します。
よく比較される「ワンタッチ底」に比べ、接着コストが安く、畳んだ時に厚みがワンタッチ底より厚みが少ない為、保管スペースが少なく済む点がメリットです。
ただし、底の組み立てが必要な為、大量に出荷する場合は「ワンタッチ底」、保管スペースが少なく1回の出荷量も少ない場合は「地獄底」と使い分けると良いでしょう。
代表的な用途：
ケーキ箱、香水、化粧品、雑貨全般
知っておきたい『箱の種類（形式）』（1）のまとめ
今回の記事では、ダンボールや紙器などパッケージとしてよく利用されている【A式】【B式】「キャラメル箱」「ワンタッチ底」「地獄底」についてご紹介しました。
この他の形状については、知っておきたい『箱の種類（形状）』（2）でご説明していますので是非ご覧ください。
オリジナルパッケージを作られる場合は、デザイン性はもちろんですが、入れる商品、および重量に適した形状の箱を選ばなければなりません。
パッケージNow！では、初めてパッケージを作られる方でもご安心いただけるよう、最適なパッケージをご提案いたします。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
