パッケージの見積もり、金額が変わる4つの理由|ロット・材質・加工・形状を解説

パッケージの見積もり、金額が変わる4つの理由|ロット・材質・加工・形状を解説 | 箱の知識(印刷、加工など)

オリジナルパッケージの制作を検討し、いざ見積もりを取ってみたら「思っていたより金額が高い」と感じたことはありませんか。
あるいは、複数社に見積もりを依頼したところ、同じような箱なのに金額が大きく違っていて戸惑った、という方もいらっしゃるかもしれません。

パッケージの見積もり金額は、感覚や会社ごとの言い値で決まっているわけではなく、
主に「ロット数」「材質」「表面加工」「箱形状」という4つの要素の組み合わせで決まります。
逆にいえば、この仕組みを理解しておけば、どこを調整すれば予算内に収まるのか、どこは削るべきではないのかを自分たちで判断できるようになります。

本記事では、パッケージ製作会社として60年以上、企画からデザイン・製造まで一貫して手がけてきた
パッケージNow!が、見積もり金額が変わる仕組みと、コストを抑えるための考え方をわかりやすく解説します。

この記事でわかること

パッケージの見積もり金額は、大きく分けると次の4つの要素の掛け合わせで決まります。

 

同じデザインのパッケージでも、この4つのどれか一つが変わるだけで金額は大きく変動します。
まずは、それぞれがどのように価格に影響するのかを見ていきましょう。

 

① ロット数で金額が変わる理由

 

版代・型代という初期費用の存在

パッケージを製作する際には、印刷用の「版」や、箱の形に打ち抜くための「木型」などを新規に作成する必要があります。
この版代・型代は、1個作る場合でも1万個作る場合でも基本的に発生する初期費用です。
そのため、この初期費用を何個で割るかによって、1個あたりの単価が大きく変わります。
総額10万円の初期費用がかかる場合、100個で製作すれば1個あたり1,000円の負担ですが、1,000個で製作すれば1個あたり100円の負担で済みます。
「小ロットだと単価が高い」と感じる最大の理由は、この初期費用の配分にあります。

数量が増えるほど1個あたりが下がる仕組み

版代・型代に加えて、印刷機や抜き機を稼働させる際には「最低工賃」が設定されていることが一般的です。
少ない数量でも機械を動かすための最低限の費用は発生するため、
ごく少数の発注では、材料費以外の部分がほぼ一定額のままとなり、結果として1個あたりの単価が高くなります。
一方で、ある程度の数量を超えると、機械の稼働効率が安定し、1個あたりの単価の下落幅は緩やかになっていきます。
つまり、コストカーブは「小ロットのうちは急激に単価が下がり、一定数を超えると下がり方が緩やかになる」という曲線を描くのが一般的です。

小ロットで発注する場合の考え方

新商品のテスト販売や展示会用のサンプルなど、まずは少量から始めたいケースも多くあります。
その場合は、版代・型代がかからないインクジェット印刷やカッティングプロッターを活用することで、初期費用を抑えることが可能です。

 

② 材質で金額が変わる理由

主要材質のコスト差

パッケージに使われる材質には、コートボール(表面が白くコーティングされた紙)、特殊紙、段ボールなど、さまざまな種類があります。
同じ形状の箱であっても、使用する材質によって仕入れ単価が異なるため、見積もり金額も変わってきます。
一般的に、厚みが増すほど、また特殊な加工が施された紙(色が付いた紙やエンボス加工が施された紙)ほど、単価は高くなる傾向があります。
食品用途で耐水耐油性が必要な場合や、高級感を求めて特殊な風合い紙を使う場合は、標準的なコートボールよりもコストが上がると考えておくとよいでしょう。

紙の連量・特殊紙を選ぶ場合の注意点

紙のコストを左右する要素としては、認証の有無よりも「連量(紙の厚み・重さの単位)」や「紙そのものの種類」の影響が大きくなります。
同じコートボールでも連量を上げる(厚く重い紙にする)ほど紙の使用量が増えるため、単価は上がります。
逆に、内容物が軽いものであれば連量を落として紙の使用量を抑え、コストを調整することも可能です。
また、風合い紙やファンシーペーパーと呼ばれる特殊紙は、一般的なコートボールに比べて流通量が少なく、
仕入れ単価そのものが高いことが多いため、指定する場合はコストへの影響を事前に確認しておくと安心です。

 

③ 表面加工で金額が変わる理由

ニス・PP加工・箔押しのコスト目安

印刷後の表面には、擦れや汚れを防ぐためのニス加工、光沢や高級感を出すPP加工(グロス/マット)、金属的な輝きを演出する箔押しなど、さまざまな加工を追加できます。
これらの加工は工程が一つ増えるごとに費用が加算されるため、加工の数が多いほど見積もり金額は上がります。

加工を絞ってコストを抑える「引き算」の考え方

すべての加工を盛り込めば見た目は華やかになりますが、必ずしも「加工が多い=良いデザイン」とは限りません。
実際に、複数の加工手段を組み合わせる予定だったブランドに対して、伝えたい情報を丁寧にヒアリングした上で、
あえて箔押しのみに絞り込む「引き算」の提案を行い、ミニマルで洗練された世界観をコストを抑えながら実現した事例もあります。
「どの加工が本当にブランドの印象に必要か」を整理することが、見積もり金額を適正化する近道です。

 

④ 箱形状で金額が変わる理由

形状別の工程数

箱の形状も、見積もり金額に大きく影響する要素です。
ワンタッチ底の箱(組み立てが簡単な形状)と、キャラメル箱、貼り箱(化粧箱)などでは、必要な製造工程が異なります。
一般的に、パッケージの製造は「印刷」「抜き(型で切り抜く)」「貼り」という工程を経ますが、
形状によっては複数の機械を通す必要があり、通す機械の種類が増えるほど、それぞれの機械の工賃が加算されていきます。

工程が増えるほど費用が上がる仕組み

例えば、印刷・抜き・貼りの3つの工程すべてが必要な形状は、印刷と抜きだけで完成する形状に比べて、機械の工賃分だけ費用が上乗せされます。
特に少ないロット数で複数の機械を使う仕様を選ぶと、それぞれの機械の最低工賃が重なり、想定より金額が高くなりやすい点に注意が必要です。
内容物のサイズや使用シーン(贈答用か、店頭什器を兼ねるか、配送を伴うかなど)によって最適な形状は変わってくるため、
「見た目の好み」だけでなく「工程数」も踏まえて形状を選ぶことが、コストの最適化につながります。

 

見積もりを見るときに確認したいポイント

複数社から見積もりを取る場合、金額の単純比較だけでは正しい判断ができないことがあります。
見積書を見る際は、以下の項目が揃っているかを確認しましょう。

  •  ロット数(何個の見積もりか)
  •  材質・紙厚の指定
  •  表面加工の有無・種類
  •  箱形状(工程数に影響するため)
  •  版代・型代が別途かかるか、見積もりに含まれているか
  •  納期(短納期対応の場合は別途費用が発生することもある)

同じ「化粧箱」という名称でも、材質や加工の前提が異なれば金額は大きく変わります。
見積もりを比較する際は、これらの条件を揃えた上で確認することをおすすめします。

 

まとめ

仕様が決まっていなくても相談可能です
パッケージの見積もり金額は、①ロット数 ②材質 ③表面加工 ④箱形状という4つの要素の組み合わせで決まります。
それぞれの仕組みを理解しておけば、「どこを削ればコストが下がるか」「どこは削るべきではないか」を判断しやすくなります。

パッケージNow!は、創業60年以上のノウハウを持つパッケージ製作会社として、企画・デザイン・設計・製造・販売・配送までを一気通貫で対応しています。
フレキソ印刷機、オフセット印刷機、トムソン機、サックマシンなど各種設備を自社で保有しているため、形状や材質に応じた最適なコスト提案が可能です。
「具体的な仕様がまだ決まっていない」「まずは概算だけ知りたい」という段階でも構いません。
専属のパッケージデザイナーやカラーアドバイザーがヒアリングを行い、ご要望に合わせた仕様をチームでご提案します。
試作品はデータさえあれば最短24時間で作成可能です。
パッケージのコストでお悩みの方は、お気軽にパッケージNow!までご相談ください。
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